
はじめに:お休みをいただいていました
おはようございます、春紡です。
ここ数日、体調を崩してしまい、ブログの更新をお休みしていました。楽しみにしてくださっていた方には申し訳ありませんでした。
そして、お休みしている間に、シオンの大きなイベントがありました。
第6話で予告していた、去勢手術です。
今回は、10月後半に行われた去勢手術当日の様子と、術後のシオンの様子についてお話しします。
手術当日の朝:絶食で機嫌が悪いシオン
絶食絶水で少し不機嫌
手術当日の朝、シオンは絶食絶水でした。
いつもならご飯の時間なのに、何ももらえない。自動給餌器の前でじっと待っているのが少しかわいそうで…
お腹が空いているようで、少し機嫌が悪そうでした。
タイミング悪く歯がかゆい時期
さらにタイミングが悪いことに、上の犬歯が抜ける直前で、歯がかゆかったようです。
(結局、手術と一緒に抜いてもらうことになりました)
お腹が空いて、歯がかゆくて、機嫌が悪いシオン。
でも、それ以外は特にいつも通りの様子でした。
病院への移動:雨の日のハードキャリー
雨の中、バスで病院へ
手術当日は、あいにくの雨。
帰りにエリザベスカラーをつけることと、雨が降っていたので、バスで行くためにハードキャリーを使いました。
ストールの隙間から前足を出して遊ぶ
キャリーには目隠しとして私のストールをかけていたのですが、シオンはずっと隙間から前足を出してストールで遊んでいました。
「これから手術なのに、のんきだなぁ」
そう思いながらも、その無邪気な様子にちょっと笑いました。
雨の日の移動は大変
ハードキャリーを持って、雨の中バスに乗るのは思ったより大変でした。
「もしこれが災害だったら…」
そんなことも考えてしまいました。ハードキャリーでの避難は、あまり現実的ではないのかもしれない。
今後の課題として、災害時の移動手段についても考えておきたいと思います。
病院での預け入れ:きょとん顔のシオン

何が起こるかわからないきょとん顔
病院でシオンを預ける時、シオンはきょとんとしていました。
何が起こるかわからない、そんな表情。
先生と一緒に思わず笑ってしまいました。
縫合なしの手術方法
今回の手術は、縫合なしの方法です。
猫は自分の傷を塞ぐのが得意なので、無理に縫わない方が治りが早いとのこと。
術後の抜糸の必要もないので、シオンへの負担も少なくなります。
待っている間:そわそわとウトウト
そわそわする気持ち
シオンを預けてから、病院からの連絡を待つ時間。
「無事に終わるかな…」 「麻酔から覚めるかな…」
そわそわした気持ちでいっぱいでした。
体調不良でうっかり寝てしまった
でも、この日は私の体調もあまり良くなくて。
天気も悪く、気づいたらこたつで寝てしまっていました…。
起きた時、少し罪悪感を感じました。
お迎え時:珍しい態度のシオン

「ひどいことされました!早く帰ります!」
お迎えに行くと、シオンの態度が明らかに違いました。
「ひどいことされました!早く帰ります!キャリーに入れてください!」
そんなことを言っているような、珍しい態度。
普段は病院でも甘えん坊なシオンが、こんなに怒っているなんて。
でもこんなに怒っているときでも、先生やスタッフさんへシャー!ってしないんです、先生もスタッフさんも本当にいい子だねと。
思わず笑ってしまいました。
帰宅後:ストーカーと化すシオン
「なんでおいていったの!」
帰宅後、シオンはずっと私の後ろをついて回りました。
「なんで病院においていったの!」
そう言わんばかりに、どこへ行ってもついてきます。いつもはついてくるだけなのに、ちょっと動くと離れませんよ!と言わんばかりに足にまとわりついたり。
ご機嫌取りのおやつも効果なし
ご機嫌取りのおやつをあげても、しばらくはストーカーが続きました。
トイレに行っても、お風呂に行っても、ずっとついてくる。
最後は根負けをしてしばらく抱っこして過ごしました。
術後の食事:すごい勢いで完食

食欲は当日中に完全復活
手術後、食欲が落ちることもあると聞いていましたが、シオンは全く問題ありませんでした。
絶食していたこともあり、ウェットフードとシオンが好きな鶏のゆで汁でふやかしたカリカリを用意しました。
※ちなみに鶏のゆで汁の準備に鶏肉を解凍している最中に、生の鶏をつまみ食いをしようとしていたので、食欲が落ちるとは…?ゆで汁なくてもいいかも…と思ったりもしました。
「まだいる!」のサイン
すごい勢いで食べて、食べ終わってもお皿の周りをうろうろ。
「まだいる!」
そんなサインを出すので、追加でささみのおやつをあげました。
「元気そうで本当に良かった」
エリザベスカラー生活:のっしのっしライオン歩き
手作り予定が間に合わず
エリザベスカラーは手作りする予定でしたが、材料が間に合わず、病院で借りたものをつけています。
隙間に入れなくて不満そう
いつもは入れる隙間に入れないので、シオンは嫌そうです。
でも、歩き方が**ライオンみたいに「のっしのっし」**していて。
見ている分にはとてもかわいいのですが、本人(本猫?)は不満そうです。
あまりにも歩く姿がかわいいので鬣作ってみようかな…とか思ってしまったり。
※ちなみに同居人はクッキングパパみたい笑とのこと。たぶんしゃくれているってことだと思うんですが。
シュシュタイプの首輪で工夫
カラーが首に直接あたることと、ズレるのが嫌なようだったので、カラーの下にシュシュタイプの首輪をつけました。
これで少しは快適になったかな。
使用期間は4日ほどの予定
エリザベスカラーは、4日ほどの予定です。
早く外してあげたいけど、傷をなめてしまわないように、もう少し我慢してもらいます。
術後1日目:もう忘れた?

いつも通りに戻ったシオン
術後1日目、シオンはもう昨日のことは忘れたのか、いつも通りです。
エリザベスカラーに少し不満そうですが、それ以外は普段通りに遊び、普段通りに甘えてきます。
術後2日目、少しエリザベスカラーになれてきたかな?と思っていたらどうやったのか、自分で外していました。相変わらず器用…ご飯もトイレもいつも通り、切ったところも問題なく回復している様子です。
傷口の状態:順調に回復
朝、傷の状態を確認すると、すでに切ったところがふさがり始めていました。
病院からは「早い子は3日ほど、遅くとも5日で傷はふさがる」と聞いています。
シオンは順調に回復しているようです。
術後の小さな変化

赤ちゃん返り?顔をくっつけて寝たがる
帰宅した日の夜、シオンは興奮しているのか、なかなか寝ませんでした。昼間に私が体調が悪かったこともあり、同居人帰宅してからは相手をしてくれていたのですが、ぜんぜん落ち着かず…
私も薬が効いて楽になったので再度抱っこしたところ、甘えるように目を閉じるので、そのまま私の胸の上で撫でているうちに、ようやく寝てくれました。
その後も、**最近はなかった「顔をくっつけて寝る」**をしたがりました。
目が覚めたら途中でお水を飲んだりしていたようなのですが、必ず枕元に戻ってきては私の肩を触って顔を触って自分の顔をくっつけてきました。
少し赤ちゃん返りしているのかもしれません。
「いいこね、えらっかたね」
そう思うと、愛おしくてたまりませんでした。
噛み癖が減った:歯も一緒に抜いたから
去勢手術と一緒に、抜けそうだった上の犬歯も抜いてもらいました。
そのおかげで、歯がかゆくて噛んでいたのが減りました。
これは嬉しい副産物です。
体重の変化:現時点では変化なし
術後の体重に、現時点で大きな変化はなさそうです。
今後、去勢後は太りやすくなると聞いているので、食事の管理には気をつけていきたいと思います。
去勢手術にかかった費用

シオンの場合:約30,000円
今回の去勢手術にかかった費用をまとめます。
これから保護猫をお迎えする方の参考になれば幸いです。
費用の内訳:
- 診察料:約1,000円
- 去勢手術費:約24,000円(血液検査などもろもろ込み)
- 乳歯抜歯費:約2,000円×2本
- タクシー代:約1,500円
- 合計:約30,000円
乳歯抜歯も一緒にお願いした理由
シオンの場合、すでに永久歯がしっかり生えきっているのに、乳歯が2本抜けていませんでした。
このまま放置すると:
- 食べかすが挟まりやすい
- 歯周病のリスクが高まる
「後日、再度麻酔をかけて抜歯するよりは」と病院で相談し、今回一緒に抜いてもらうことにしました。
タクシー利用の理由
帰りのタクシー代は、シオンの体調面を考慮しての選択です。
術後すぐの移動は、できるだけ負担を少なくしてあげたい。
そんな想いから、タクシーを利用しました。
最近の去勢費用の値上がり傾向
調べてみると、最近は去勢費用が値上がりしているそうです。
数年前は15,000〜20,000円程度だった手術費が、今は20,000〜30,000円が相場に。
地域によっては50,000円近くかかるところもあるとのこと。
動物医療の質が向上していることや、物価上昇の影響もあるようです。
地域によっては助成金制度も(ただし条件あり)
お住まいの自治体によっては、去勢・避妊手術の助成金制度があります。
ただし、注意点があります:
- 多くの自治体では「保護猫(地域猫)」が対象
- 飼い猫は対象外のケースが多い
- 対象の場合でも、数千円〜1万円程度の補助
私の住んでいる地域も、保護猫(地域猫)に対しては助成金がありますが、飼い猫は対象外でした。
一度、お住まいの自治体のホームページを確認してみることをおすすめします。
ペット保険でもほとんどが対象外
「ペット保険に入っているから大丈夫」と思っていても、去勢・避妊手術はほとんどの保険で対象外です。
病気やケガの治療は保険適用でも、去勢・避妊手術のような「予防的な処置」は自己負担になることがほとんど。
保護猫をお迎えする際は、去勢・避妊手術の費用も含めて準備しておくことが大切です。
スペイクリニック(去勢避妊専門の動物病院)がお近くにあれば、保護猫以外でも可能か確認されるのもいいと思います。
振り返って:大変だったこと、良かったこと

大変だったこと:雨の日の移動
一番大変だったのは、雨の日の大きなハードキャリーでの移動でした。
傘を差して、肩からかけているとはいえ、ハードキャリーを持つというのは想像以上に難しかったです。
帰りは晴れてもタクシーと決めていましたが、それでも大変でした。
もし災害時だったら、ハードキャリーでの避難は難しいかもしれない。
スリングタイプのキャリーなど、別の選択肢も考えておく必要があると感じました。
良かったこと:信頼できる病院で
一番良かったのは、信頼できるかかりつけ医にお願いできたことです。
シオンの性格を理解してくれていて、説明も丁寧で、術後のフォローもしっかりしている。
「ここにお願いして良かった」
心からそう思いました。
保護猫をお迎えする時、不安なことがたくさんあると思います。
特に、去勢・避妊手術は大きなイベントです。
- 「どんな準備が必要?」
- 「術後のケアは?」
そんな疑問を、少しでも減らせるように。
春紡では、**保護猫のお迎え初心者ガイド**をご用意しています。
実体験をもとにした情報が、これから保護猫を迎える方の参考になれば嬉しいです。
シオンのために出来ること
去勢手術は、シオンの未来のため。
- 病気の予防
- 問題行動の軽減
- より長く、健康に一緒にいるため
不安もありました。でも、無事に終わって、元気に回復しているシオンを見て、心から安心しました。
「これからも、ずっと一緒にいようね」
エリザベスカラーをつけて、少し不満そうなシオンに、そっと声をかけました。
保護猫を迎える、その一歩を応援したい

シオンとの暮らしを通じて、保護猫との日々の幸せを実感しています。
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💬 読者の皆さまへ:去勢・避妊手術の体験を教えてください
去勢・避妊手術を経験された方へ:
- 術後の回復はどうでしたか?
- エリザベスカラーは何日つけましたか?
- 工夫したことや、準備して良かったことは?
これから手術を控えている方へ:
- 不安なことがあれば、ぜひコメント欄で教えてください
- 一緒に乗り越えましょう
コメント欄で、ぜひお話ししましょう!
次回予告:噛み癖との戦い
次回、**第8話「猫社会を知らないシオン|噛み癖との戦いと試行錯誤」**では:
- 兄弟と遊べなかったシオンの噛み癖
- 試した対策とその結果
- 現在の状況
- 「噛む」ことの意味
をお届けします。お楽しみに!
シリーズ記事:
- 第1話:運命の出会い
- 第2話:2時間の長旅とお迎え当日
- 第3話:実録!初期費用
- 第4話:お迎え翌日の緊急事態
- 第5話:警戒ゼロの子猫
- 第6話:犬歯が抜けた朝
- 第7話:去勢手術を乗り越えて(この記事)
- 第8話:噛み癖との戦いと保護猫と暮らして(近日公開)
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