保護猫の子猫なのに警戒ゼロ?お迎え初日から爆走するシオンの驚きの適応力【シオンのお迎え物語⑤】

  1. はじめに:「慣れるまで時間がかかる」という予想
  2. お迎え初日:予想を裏切る適応力
    1. へそ天の前に起きたこと
    2. ケージの扉を開けた瞬間
    3. 初日から全開モード
  3. 2日目:暴走列車のような爆走
    1. ケージから出ている間、ずっと走り回る
    2. 広い空間が嬉しくて仕方ない
  4. 3日目:ケージの外で寝落ち
    1. 人間のベッドで寝ることを覚える
  5. シオンの「警戒心ゼロ」エピソード
    1. エピソード1:入れそうな隙間は全部入る
    2. エピソード2:初対面の人間を怖がらない
    3. エピソード3:夜鳴き…からの甘えん坊
  6. 人が大好き:出待ちと甘えん坊
    1. 「私」と「同居人」への態度の違い
    2. お風呂の出待ち:静かに待つタイプ
    3. トイレの出待ち:鳴いて呼ぶタイプ
    4. 出待ちの理由は「寂しがり屋」
  7. 一緒に寝る習慣:枕の横がシオンの定位置
    1. お昼寝から始まった「一緒に寝る」習慣
    2. 「同じ枕」から「枕の横」へ
    3. 寝相の秘密:必ずどこかがくっついている
    4. 基本は夜通し一緒
  8. シオンが「警戒心ゼロ」な理由
    1. 保護主さんから聞いた生い立ち
    2. 環境の変化に強い理由
    3. 猫社会を学んでいないという課題
  9. 予想との違い:半休は必要なかった
    1. 取っておいた半休が無駄に…?
    2. 実家の猫との違いに驚く毎日
  10. 保護主さんの反応:「ですよね〜〜〜」
    1. トライアル中の報告
    2. その後も続く関係
  11. 現在との比較:今も変わらず人が大好き
    1. 変わらないもの
    2. 今も警戒心ゼロ?
    3. 成長しても変わらない「シオンらしさ」
  12. まとめ:「慣れるまで時間がかかる」とは限らない
    1. 保護猫はそれぞれ違う
    2. 大切なのは「その子を理解すること」
    3. 「警戒心ゼロ」は幸せなこと
  13. 🎁 保護猫をお迎えされた方へ
  14. 次回予告:1.2kg→2.9kgの成長記録
  15. 💬 読者の皆さまへ:あなたの体験も教えてください

はじめに:「慣れるまで時間がかかる」という予想

おはようございます、春紡です。

第4話では、お迎え翌日の目やに事件と初めての動物病院についてお話ししました。

今回は、時系列を少し戻して、お迎え初日〜最初の1週間のシオンの様子をお届けします。

保護猫をお迎えした友人たちから、こんな話を聞いていました。

「最初は隠れて出てこないよ」 「慣れるまで1週間〜1ヶ月はかかる」 「警戒心が強いから、焦らずゆっくり」

だから私も、仕事の半休を取って、シオンが慣れるまでそばにいてあげようと準備していました。

でも、その準備は…まったく必要ありませんでした。


お迎え初日:予想を裏切る適応力

へそ天の前に起きたこと

第2話でお話しした「初日のへそ天事件」。

あの衝撃のへそ天の前に、実はもう一つ驚いたことがありました。

初めてのご飯を食べた後、ちゃんとトイレに行ったんです。

「え?もうトイレ使えるの??」

普通の保護猫は、環境が変わるとトイレも警戒して、初日は使わないかもしれない——そう思っていたので、あっさりトイレをしたシオンにびっくりしました。

ケージの扉を開けた瞬間

最初は「ケージの中で落ち着いてもらおう」と思っていました。

でも、シオンは違いました。

ケージの扉を開けた瞬間、飛び出して探検開始。

  • ソファの下を覗く
  • カーテンの裏を確認
  • テレビ台の隙間をチェック
  • カーペットの感触を確かめる

「隠れる」どころか、自分から積極的に家中を探検していました。

初日から全開モード

遊んでほしくて、私のところに走ってくる。

おもちゃを見せると、目をキラキラさせて飛びつく。

保護主さん宅で見せてもらった「元気に遊ぶ動画」と遜色ないレベルで、ケージの外でも警戒することなく遊んでいました。

「本当にお迎えしたばかり?」

そう疑いたくなるほど、シオンはリラックスしていました。


2日目:暴走列車のような爆走

ケージから出ている間、ずっと走り回る

2日目のシオンは、さらにパワーアップしていました。

ケージから出ている間、ずっと走り回っている。

  • リビングから廊下へ
  • 廊下から寝室へ
  • 寝室からまたリビングへ

部屋中を暴走列車のように駆け抜けていきます。

見失うほどではないけれど、「え、今どこにいるの?」と探すこともありました。

広い空間が嬉しくて仕方ない

保護主さんから聞いた話では、シオンは保護シェルターでケージの外であまり遊べなかったそうです。

理由は、元気で愛情たっぷりだったせいで、他の月齢の近い子猫にのしかかってしまうから。

猫同士で遊ばせられなかったため、シオンは「先住猫がいなくて、今後多頭飼いの予定がない家庭」への里親を探していたとのこと。

だから、我が家の広い空間が嬉しくて嬉しくて仕方ない様子でした。


3日目:ケージの外で寝落ち

保護猫の子猫シオン

人間のベッドで寝ることを覚える

3日目、シオンはケージの外で遊びながら寝落ちしました。

そのまま人間のベッドで寝ることを覚えて、私に抱っこされながら寝たり、お昼寝の時に鳴いて「一緒に寝よう」とぐずったり。

「慣れるまで時間がかかる」なんて、どこの話?

シオンは3日目にして、すっかり我が家の一員になっていました。


シオンの「警戒心ゼロ」エピソード

エピソード1:入れそうな隙間は全部入る

家に来て1週間以内で、入れそうな隙間はすべて入っているはず…。

  • 洗濯機の裏
  • 本棚とカーテンの間
  • ベッドの下
  • カラーボックスの中

「え、そんなところに入れるの!?」という場所にも、するっと潜り込みます。

エピソード2:初対面の人間を怖がらない

第4話でお話しした動物病院でもそうでしたが、シオンは初対面の人間を怖がりません

むしろ、かまってほしくて鳴いて気を引きたがります。

お迎えの時も、保護主さん以外の人(私や、たまたま居合わせた他の里親希望者さん)に対して、「遊んで遊んで!」という感じで積極的に近づいていました。

エピソード3:夜鳴き…からの甘えん坊

最初の2週間(トライアルが終わるまで)は、夜はケージで寝てもらっていました。

でも、夜鳴きがありました。

「ニャー、ニャー」と鳴くので、ケージをベッド横に移動させたり、私がケージの横で寝たり。

そのせいか、今も夜なかなか寝ないことはあるけど、基本的には私がベッドに入って待っていると、横に来て一緒に寝る体制になります。

(夜中に起きて遊び出すことはありますが…)


人が大好き:出待ちと甘えん坊

「私」と「同居人」への態度の違い

我が家には同居人がいるのですが、シオンの態度が微妙に違うんです。

私に対して: 明らかに「すき!」という感じ。目で追ってくるし、呼べば飛んでくる。いなければ鳴いて探します。

同居人に対して: 「人間だから好き」って感じ?一緒に遊ぶし、お昼寝もするけど、私への態度とは少し違う気がします。

夜寝るときは必ず私のベッドに来るのに、お昼寝や夕方のウトウトタイムは同居人の上に乗って寝たり、遊んだり。

使い分けているのか、それとも気分なのか…可愛いから、どちらでもいいんですけどね。

お風呂の出待ち:静かに待つタイプ

私がお風呂に入ると、シオンは脱衣所でじっと待っています

鳴くことはあまりなくて、静かに待つタイプ。

面白いのは、シャワーが嫌いなので、私が湯船につかっているだけの時は入ってきて蓋の上で遊んでいたりすること。キッチンでもシンクで遊ぶくらい手足が濡れるのはかまわない様子です。

「お風呂に入ってる人間を観察するの、楽しい?」

そんなふうに声をかけると、「ニャッ」と短く返事をしてくれます。

トイレの出待ち:鳴いて呼ぶタイプ

お風呂とは違って、トイレの出待ちは積極的です。

トイレの手前の廊下のドアの前で、「ニャー、ニャー」と鳴いて呼びます。

「早く出ておいでよ〜」 「一人は寂しいよ〜」

そう言っているみたいで、トイレから出るとすぐに足元にすり寄ってきます。

出待ちの理由は「寂しがり屋」

出待ち行動の理由は、完全に寂しがり屋だから。

一人(一匹)でいるのが嫌なんだと思います。

ミルボラさんに育てられて、人の愛情をたっぷり受けてきたシオン。人がそばにいることが、当たり前で、安心できることなんでしょうね。


一緒に寝る習慣:枕の横がシオンの定位置

お昼寝から始まった「一緒に寝る」習慣

シオンと一緒に寝るようになったのは、お昼寝がきっかけでした。

ケージの外で遊ぶようになって、疲れると私のベッドに上がってきて、そのままお昼寝。

「ここが気に入ったのかな?」

そう思っていたら、トライアル期間が終わった後、夜も自然に私のベッドで寝るようになりました。

「同じ枕」から「枕の横」へ

生後3ヶ月頃まで、シオンは私と同じ枕に頭を置いて顔にくっついて寝たがりました。

私の頭のすぐ横に、シオンの小さな頭。

可愛すぎて写真を撮りたかったけど、動いたら起きてしまうので、じっと我慢していました。

でも、体が大きくなってきて、さすがに窮屈になったのか、最近は私の枕の横に小さいクッションを置いてあげると、そこに頭を置いて寝るようになりました。

だいたい夜の間にクッションの手前で伸びて寝ています。

寝相の秘密:必ずどこかがくっついている

最近、ふと気づいたことがあります。

シオンは必ずどこかしらを私にくっつけて寝ているんです。

丸くなっているときも、伸びているときも、仰向けになっているときも。

私の腕や肩に、背中や足が当たるようにして寝ています。

「離れていたら寂しいのかな?」

そう思うと、愛おしくてたまりません。

基本は夜通し一緒

シオンは基本的に夜通し私と一緒に寝ています

たまに夜中に起きて遊び出すこともあるけど、また戻ってきて寝る。

時々、ミシンの横や私の仕事用の椅子で寝ていることもあるけど、そこは寝ている私が見える場所です。

ほとんどの夜は、私の枕の横で、どこかを私にくっつけて寝ています。


シオンが「警戒心ゼロ」な理由

保護主さんから聞いた生い立ち

シオンがなぜこんなに人懐っこいのか。

保護主さんから聞いた生い立ちを知って、納得しました。

シオンは、保護した母猫が避妊手術をしようとしたら妊娠していて、気づいたら産んでいた子猫とのこと。

でも、ミルクの飲みが悪く、心配だったため、ミルクボランティア(ミルボラ)さんに預けられて育てられました。

つまり、シオンは:

  • 母猫や兄弟とほとんど過ごしていない
  • でも、人からの愛情はたっぷり受けて育った

だから、**「人=安心」「人=楽しい」**という認識が、シオンの中にしっかり根付いているんだと思います。

環境の変化に強い理由

シオンの適応力の高さも、生い立ちと関係しています。

生まれてからお迎えまでの経緯:

  1. 保護主さんのシェルター(一時的にほかのボランティアさんのおうちにもいたようです)
  2. ミルボラさんのお宅
  3. 再び保護主さんのシェルター
  4. 里親(私)の家

何度も環境が変わったことで、「新しい場所でも大丈夫」という適応力が育ったのかもしれません。

また、ミルボラさんから保護主さんのシェルターに戻った後は、他の猫の里親希望者さんもシェルターに訪れます。

シオンは人が大好きだから、「かまってほしい!」と積極的にアピールしていたそうです。

猫社会を学んでいないという課題

一方で、シオンには猫社会を学んでいないという課題もあります。

兄弟と遊ぶ機会が少なかったため、猫同士のコミュニケーション、特に「噛む力加減」や「遊びのルール」を知らないまま育ちました。

元気で人からの愛情たっぷりだったシオンは、他の月齢の近い子猫にのしかかってしまうことがあり、猫同士で遊ばせられなかったそうです。

だから保護主さんは、「先住猫がいなくて、今後多頭飼いの予定がなく、シオンだけを愛せる家庭」への里親を探していらっしゃったのだと思います。

この「猫社会を知らない」ことから生じる噛み癖については、第7話で詳しくお話しする予定です。


予想との違い:半休は必要なかった

取っておいた半休が無駄に…?

「保護猫は慣れるまで時間がかかる」

そう聞いていたのと子猫は何があるかわからないため、私はお迎え後の最初の仕事の半休を取っていました。

仕事上MTGが多いのでいきなりほかの人の声が聞こえたりすると、驚くかなと思って。

でも、シオンは初日から全開モード。

半休は、まったく必要ありませんでした。

もちろん、一緒にいる時間が持てたのは嬉しかったけど、「そこまで準備しなくても大丈夫だったな」というのが正直な感想です。

実家の猫との違いに驚く毎日

実家で暮らしていた茶トラは、本当におとなしい子でした。月齢的には、シオンより小さい頃から家にいたのですが、本当に何から何まで違います。

いたずらはするけど、家の中を走り回ることも少なく。先住のインコとも仲良く過ごしていたので。

だから、シオンの:

  • 元気の良さ
  • 警戒心のなさ
  • 人懐っこさ
  • 甘えん坊っぷり
  • 走り回る激しさ

すべてにびっくりしています。

「猫って、こんなに元気なの!?」 「こんなに甘えん坊なの!?」 「こんなに走り回るの!?」

毎日が驚きの連続で、でもその驚きの一つひとつが、愛おしくてたまりません。


保護主さんの反応:「ですよね〜〜〜」

トライアル中の報告

お迎え後の様子は、トライアル中は2〜3日に1度、保護主さんに報告していました。
※保護団体、保護先によって報告頻度の義務は異なると思います。

「初日からへそ天で寝ました」 「ケージから出た瞬間、探検開始でした」 「全然警戒してません」 「もう完全に慣れてます」

そんな報告をすると、保護主さんからは**「ですよね〜〜〜」という返事**が返ってきました。

「シオンらしいです」 「やっぱりそうでしたか」 「安心しました」

保護主さんも、シオンの性格をよく理解していたんですね。

その後も続く関係

トライアル後は、1ヶ月に1度のペースで成長の様子を報告しています。

  • ワクチン接種の報告
  • 去勢手術の予定日
  • 体重の変化
  • 困ったこと
  • 嬉しかったこと

保護主さんは、いつも温かく見守ってくれています。

「シオンが幸せそうで嬉しい」と言ってもらえると、私も嬉しくなります。


現在との比較:今も変わらず人が大好き

変わらないもの

お迎えから約3ヶ月が経ちましたが、シオンの基本的な性格は変わっていません。

  • 人が大好き
  • 出待ち行動(お風呂もトイレも)
  • 一緒に寝る(今も私の枕の横)
  • 甘えん坊(常に誰かのそばにいたい)

これらは、今も変わらない「シオンらしさ」です。

今も警戒心ゼロ?

正直なところ、家に来てから見知らぬ人に会う機会が病院くらいしかないので、本当に警戒心ゼロなのかは完全には確認できていません。

でも、病院では相変わらず先生やスタッフさんに甘えているので、きっと変わっていないと思います。

次に新しい人と会う機会があったら、また報告しますね。

成長しても変わらない「シオンらしさ」

体は大きくなりました。遊び方も少し変わりました。

でも、人が大好きで、甘えん坊で、寂しがり屋で——

そんな**「シオンらしさ」**は、きっとこれからも変わらないんだろうなと思います。

そして、それが私にとって、何よりの幸せです。


まとめ:「慣れるまで時間がかかる」とは限らない

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保護猫はそれぞれ違う

「保護猫は警戒心が強い」 「慣れるまで時間がかかる」

そう言われることが多いですが、すべての保護猫がそうとは限りません

シオンのように、初日から全開モードの子もいます。

大切なのは「その子を理解すること」

猫の性格は、生い立ちや環境によって大きく変わります。

  • 人の愛情をたっぷり受けて育った子は、人懐っこい
  • 兄弟と遊ぶ機会が少なかった子は、猫社会を知らない
  • 広い空間で遊べなかった子は、解放されると爆走する

シオンを理解することで、どう接すれば良いかが見えてきました。

「警戒心ゼロ」は幸せなこと

シオンの警戒心のなさは、時々心配になることもあります。

でも、それは**「安心している」「幸せ」の証**なんだと思います。

シオンが我が家を「安全な場所」だと思ってくれている。それが何より嬉しいです。


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  • 体重の変化(1.2kg → 2.9kg)
  • 体格の変化(写真で比較)
  • 性格の変化
  • 印象的なエピソード(犬歯を拾えたこと)

をお届けします。お楽しみに!


💬 読者の皆さまへ:あなたの体験も教えてください

お迎え後の猫の様子について:

  • 慣れるまでどのくらいかかりましたか?
  • 初日からリラックスした派?時間がかかった派?
  • 印象的だったエピソードは?

警戒心について:

  • あなたの猫ちゃんは警戒心強め?ゼロ?
  • 初対面の人への反応は?
  • 慣れるまでにしたことは?

コメント欄で、ぜひ教えてください!


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