保護猫との暮らしを始める前に|リアルな準備と手作りの工夫【シオンのお迎え物語③】

はじめに:予算を抑えながらも必要なものは揃える

おはようございます、春紡です。

第1話では運命の出会いを、第2話では2時間の長旅をお届けしました。

今回は、多くの方が気になる**「実際にいくらかかったの?」**という初期費用・お迎え準備費用の話です。

正直に言うと、シオンをお迎えすることになったのは予定より1年も早く、十分な予算があったわけではありません。

でも、工夫次第で約3万円で必要なものを揃えることができました。

「保護猫を迎えたいけど、お金がかかりそう…」と不安な方に、リアルな費用感をお伝えします。


初期費用の総額:約3万円の内訳

費用一覧表

項目金額備考
ワクチン1回目約¥7,000保護主さん負担分お支払い
ワクチン2回目約¥7,000お迎え後に接種
ゲージ(DIY)約¥2,500~3,000100均+ホームセンター
フード(ドライ)約¥6,500ロイヤルカナン+ピュリナワン
フード(ウェット)約¥3,0002種類×12個
猫砂(おから系)約¥4,000おから系7L×4袋
トイレ本体¥110100均のプラケース
給水器約¥1,500ケージ取付タイプ
食器¥110100均のお椀型ボール
おもちゃ¥110100均の鈴入りボール
マイクロファイバータオル約¥1,0003枚分通販と100均
合計約¥33,000

ポイント:

  • 100均とネット通販を活用して節約
  • フードは2-3ヶ月分まとめ買い
  • DIYできるものは手作り

項目別の詳細:実際に買ったもの

1. ワクチン代:約¥14,000

保護猫をお迎えする際、ワクチン接種は必須です。

  • 1回目:保護主さんが既に接種済み(約¥7,000)
  • 2回目:お迎え後、約3週間後に接種(約¥7,000)

節約ポイント: 保護団体や保護主さんによっては、1回目のワクチン代が譲渡費用に含まれている場合もあります。事前に確認しておくと良いです。
※病院によってはワクチンチケットなどもあるので活用すると割安になりますが、使用可能な病院が限定的です。

2. ケージ:約¥2,500(100均DIY)

ワイヤーネットで作ったゲージ

市販のケージは1万円以上しますが、100均のワイヤーネットを使ったDIYで大幅に節約できました。

材料:

  • ワイヤーネット(各サイズ):約¥2,000
  • 突っ張り棒:2本
  • 結束バンド(ホームセンター):約¥1-500

詳しい作り方はこちら: 【100均DIY】ワイヤーネットで作る猫ケージ

メリット:

  • 約2,500円で完成
  • サイズ調整が自由
  • 軽くて移動しやすい
  • 不要になったらリサイクル可能

デメリット:

  • 組み立てに約2時間かかる
  • 市販品ほどの強度はない
  • 子猫の一時的な使用に限る

節約額: 市販ケージ¥10,000 – DIY¥2,500 = 約¥7,500の節約!

3. フード:約¥10,000(2-3ヶ月分)

ドライフード:約¥6,500

保護主さんが与えていたフードと、評判の良いフードの2種類を購入。

選んだ理由:

  • 保護主さんと同じフードで安心
  • 評判が良く、栄養バランスが優れている
  • 2種類用意することで、好みがわかる
  • 実家で飼っていた猫も同じモノを食べて20年以上長生きをしてくれたので

節約のコツ: 好みがわからない段階では、200g前後のワンコイン程度のお試しフードもあります。いくつか揃えて試すのもアリ!

ウェットフード:約¥3,000

使い方:

  • ドライフードのトッピングに
  • 食欲がない時の食事として
  • 水分補給にも

4. 猫砂:約¥4,000

おから系を選んだ理由:

  • 自然素材で安心
  • 固まりやすい
  • 消臭力が高い

現在の使い方: 今はおから系、ベントナイト、紙系をブレンドして使っています。それぞれの良いところを組み合わせることで、消臭力と固まりやすさをバランス良く保っています。

5. トイレ本体:¥110(100均)

子猫でケージの中に置きたかったので、100均でちょうど良いサイズのプラスチックケースを購入。

メリット:

  • ケージ内に収まるサイズ
  • 安い(壊れたりサイズアップの際、買い替えやすい)
  • 掃除しやすい

現在は: 成長に合わせて、楽天で購入した深型トイレに変更しています。

リッチェル ラプレ ネコトイレ 深型40

6. 給水器:約¥1,500

ケージに取り付けられる給水器を購入。

買ってよかったポイント:

  • 給水される音が気になるのか、シオンが興味津々
  • 可愛い姿が見られる
  • お水を飲んでくれやすい
  • ケージ内で倒れる心配がない

7. 食器:¥110(100均)

100均の普通のお椀型ボールをフード用の食器として使用。

選んだ理由:

  • シンプルで洗いやすい
  • 安定感がある
  • 不要になった際に処分しやすい

現在は:最初のお椀形ボールフードはウェットフード専用にして、ドライフードは自動給餌器です。

8. おもちゃ:¥110〜

事前に用意したおもちゃ
  • 100均の鈴入りボール:¥110
  • 手作りお魚のけりぐるみ:実家の猫用に母が作っていた新品があったので持参

正直な感想: 買ったおもちゃよりも、手作りのけりぐるみの方がシオンは気に入っている様子。猫のおもちゃは好みが分かれるので、最初は安いもので試すのがおすすめです。

9. マイクロファイバータオル:約¥1,000(3枚)

猫によってベッドやクッションの好みが分かれるため、代わりにペット用のふわふわマイクロファイバー素材のタオルを3枚購入。シオンはマイクロファイバー系の触感が好きなようで、マイクロファイバーの布巾、毛布も大好きです。今より体が小さい頃はマイクロファイバーの布巾をくわえてトコトコ歩いていました。

買ってよかった理由:

  • シオンが大好き(たまにくわえて歩く)
  • お風呂上がりの吸水力が抜群
  • 洗濯しやすい
  • バスタオルサイズを子猫が一生懸命運ぶ姿が可愛い

買ってよかったもの TOP3

🥇 1位:爪とぎ防止シート

※セットで100均などでリメイクシートを貼るヘラがあるとしわや空気が入らず貼りやすいです。
シオンが絨毯で爪とぎをするようになってしまったので、急いで購入。

壁や家具を守るために、最初から用意しておけばよかったと後悔しました。

アドバイス: 爪とぎは猫の本能なので、「やめさせる」のではなく「適切な場所でやってもらう」ことが大切。爪とぎ防止シートと、専用の爪とぎを組み合わせて使いましょう。

爪とぎについて: キャットウォークにリペアロープで自作しましたが、それを作る前に絨毯で爪とぎをする癖がついてしまいました…。

🥈 2位:ケージ用給水器

前述の通り、給水器は大正解でした。

  • 給水される音に興味津々のシオン
  • 可愛い姿が見られる
  • お水をしっかり飲んでくれる

🥉 3位:マイクロファイバータオル

シオンが気に入っているし、お風呂上がりの吸水力が他より断然良い。

ふわふわなのもあり、毛布でふみふみが出来ないときはお気に入りのマイクロファイバータオルでふみふみしていて、かわいいです。

実用性と猫の満足度、両方を兼ね備えた優秀アイテムです。


不要だった/使わなかったもの

❌ ブラッシング用ブラシ

[写真挿入:使っていないブラシの写真]
キャプション:ブラッシング嫌いで全然使わせてくれません…

最初に揃えていたブラシから、2つ買い足しましたが…

シオンがブラッシング嫌いで全然させてくれません。

毛の長さや猫の性格によって、ブラッシングの必要度は変わります。様子を見てから購入しても遅くなかったかもしれません。

❌ 買ったおもちゃ

100均の鈴入りボールよりも、手作りのけりぐるみや、紐、知育玩具、段ボール箱の方が喜んでいます。

教訓: 猫のおもちゃは好みが激しく分かれるので、高価なものを買う前に、安いものや手作りで試してみるのがおすすめ。


後から買い足したもの

本棚のいたずら防止扉パーツ(100均)

シオンが成長して行動範囲が広がると、いたずらも増えました。

本棚に登って本や納めている文具を落とすようになったので、100均のパーツで扉を作成。

アドバイス: 猫の成長に合わせて、必要なものは変わります。最初から全部揃えるよりも、様子を見ながら買い足す方が無駄がありません。
こちらの作り方はご要望多ければ、またブログに書かせて頂きます!


100均を最大限活用して節約

揃えたもの一覧

  • ケージ用ワイヤーネット・突っ張り棒:約¥2,000
  • トイレ(プラケース):¥110
  • 食器(お椀型ボール):¥110
  • おもちゃ(鈴入りボール):¥110
  • いたずら防止扉パーツ:¥110〜

100均活用のコツ:

  • 猫専用品でなくても使えるものは多い
  • 食器やトイレは人間用でも代用可能
  • DIYパーツとして優秀
  • 壊れても買い替えやすい

初期費用以前に発生している費用

掃除機は猫を飼う前に買い替えておくとなおよし!

初期費用ではありませんが、引っ越しをする時に猫を飼う前提で掃除機を買い替えました。

猫飼いさん界隈で有名なSHARP製の掃除機に変更。店頭のおじさんも猫飼いさんで、色々アドバイスをもらえて面白かったです。

アドバイス: 猫の毛の掃除は思った以上に大変。掃除機は良いものを使った方がストレスが減ります。


爪切りは人間用でもOK

猫用の爪切りを買おうか迷いましたが、人間用の爪切りを使って問題なく切れています

わざわざ猫専用を買わなくても、清潔な人間用爪切りで十分です。
※ただし、切れ味の悪いモノやなれていない場合は猫用の爪切りを買う方が安全です。


まとめ:工夫次第で約3万円で揃う

費用のおさらい

必須費用:

  • ワクチン:約¥14,000
  • フード:約¥10,000
  • ケージ:約¥2,500(DIY)
  • 猫砂・トイレ:約¥5,000
  • 給水器・食器:約¥1,500

合計:約¥33,000

節約のポイント

  1. 100均を最大限活用:ケージ、トイレ、食器など
  2. DIYできるものは手作り:ケージ、爪とぎなど
  3. 様子を見てから買い足す:おもちゃ、ブラシなど
  4. ネット通販でまとめ買い:フード、猫砂など

「お金がないから猫を迎えられない」は本当?

正直に言うと、初期費用の約3万円は決して安くはありません。

でも、工夫次第で市販品を全部買うよりもずっと安く抑えられます。

大切なのは:

  • 猫の安全と健康を最優先にすること
  • 高価なものが全て良いわけではない
  • 愛情を込めて手作りするのも素敵な選択

シオンは、100均DIYのケージでも、手作りのおもちゃでも、とても幸せそうに過ごしてくれました。
こちらはあくまでお迎えするまでの準備費用です。これ以外にお迎えには譲渡費用、お迎えの交通費、成長すれば去勢・避妊手術費用などがかかります。
ただ、もしお迎えを検討していて、どのくらい必要なのかわからないのでためらっている。という方がいらっしゃれば、参考になるといいなと思って、金額などを公開しております。

お金以上に、命をお迎えするということに責任を持つことが何よりも大切だと思います。お迎えした子を最後まで責任持って、愛情を持って飼えることが何よりも大切だと考えています。猫の健康と安全ももちろんですが、飼い主がまず第一に心身ともに健康であるか。が重要かなと思っています!元気で健康でないと、自分以外の命は養えませんから。


🎁 保護猫をお迎えされた方へ:特別なお知らせ

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次回予告:お迎え翌日の緊急事態

次回、**第4話「お迎え翌日の緊急事態|目やにで初めての動物病院へ」**では:

  • 朝起きたら目やにで左目が開かない
  • 慌てて動物病院へ
  • 人懐っこすぎて先生たちにかわいがられるシオン
  • 動物病院の選び方のポイント

をお届けします。お楽しみに!


💬 読者の皆さまへ:あなたの体験も教えてください

初期費用について:

  • お迎え時の初期費用、いくらかかりましたか?
  • 節約のコツがあれば教えてください
  • 「これは買ってよかった!」というアイテムは?

100均活用について:

  • 猫グッズで100均活用していますか?
  • おすすめの100均アイテムがあれば教えてください

コメント欄で、ぜひ教えてください!


シリーズ記事:

  • 第1話:運命の出会い
  • 第2話:2時間の長旅とお迎え当日
  • 第3話:実録!お迎え準備の初期費用(この記事)
  • 第4話:お迎え翌日の緊急事態(近日公開)
  • 第5話:警戒ゼロの子猫(近日公開)
  • 第6話:成長記録(近日公開)
  • 第7話:去勢手術(近日公開)
  • 第8話:噛み癖との戦いと、保護猫と暮らして(近日公開)

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