はじめに:子猫のお迎え準備で一番心配だったこと
おはようございます、春紡です。
保護猫をお迎えすることになって、ケージの次に心配だったのが「侵入防止対策」でした。
パントリー代わりの荷物部屋など、シオンに入ってほしくない場所がいくつかあったんです。玄関側は廊下にドアがあったので開けっ放しにしなければ、対策が出来たのですが、荷物部屋の換気のためドアは基本開けておきたいため、通気性のいい侵入防止扉が早急に必要になりました。
「市販の脱走防止扉は高いし、荷物部屋も片付け終えたら入られても問題ないし。。。」
思いついたのが、100均の突っ張り棒とワイヤーネットを使ったDIY扉でした。ゲージでの経験を頼りに、予算3,000円以内で作ってみることにしました。
今日は、実際に作った脱走/侵入防止扉の作り方を詳しくご紹介します。

完成サイズと設計
完成サイズ(目安):
- 幅:約80cm(ワイヤーネット2枚分)
- 高さ:約220〜280cm(天井の高さに合わせて調整可能)
一般的なドア幅(80〜90cm)ですので、両開きで開口部を完全に塞ぐことができます。
設置場所のおすすめ:
- 玄関
- キッチン入口
- 作業部屋の入口
- 階段の上下
必要な材料(ほぼすべて100均で揃います)
メイン材料
| 材料 | サイズ・仕様 | 数量 | 用途 |
| 突っ張り棒 | 220cm〜280cm 直径2.5cm〜2.8cm | 2本 | 柱として使用 |
| ワイヤーネット | 62×40cm | 8枚 | 扉本体 |
| 耐震マット | 4枚入り | 1袋 | 突っ張り棒の滑り止め |
| 結束バンド | 30cm | 20本入×1袋 | ワイヤーネットと柱の固定 |
| 結束バンド | 10cm | 100本入×1袋 | ワイヤーネット同士の固定 |
総額:約2,500円〜4,000円※前の家で押し入れに使っていた突っ張り棒があったのでその分さらに安く済んでいます。
※突っ張り棒のみホームセンターや大型100均(ダイソー大型店など)で購入
※一般的な100均では220cm以上の突っ張り棒は取り扱いほぼないです。
設置場所の測り方
作り始める前に、設置場所のサイズを正確に測りましょう。
測るべき箇所:
- 天井の高さ:床から天井までの距離
- 開口部の幅:塞ぎたい場所の横幅
- 壁の状態:凹凸や巾木の有無
ポイント: 天井高は場所によって微妙に違うことがあるので、実際に設置する場所で測ることが大切です。床は、絨毯の上ではうまく突っ張れないので、絨毯は除いて設置出来るようにしてください。
作り方:ステップバイステップ
ステップ1:突っ張り棒に耐震マットを貼る
突っ張り棒が天井や床を傷つけないように、また滑り止めとして、耐震マットを貼ります。
貼る位置:
- 突っ張り棒の上下両端(天井・床に接する部分)
- 各突っ張り棒に上下1枚ずつ、計4枚使用
耐震マットの効果:
- 滑り止めで安定性アップ
- 天井や床を傷から守る
- 突っ張り棒がズレにくくなる
ステップ2:ワイヤーネットを組み立てる
8枚のワイヤーネット(62×40cm)を縦に4枚、横に2列で組み立てます。
組み立て方:
- ワイヤーネット4枚を縦に結束バンド(10cm)で連結
- 同じものをもう1セット作る
完成サイズ:
- 高さ:約200cm(62cm×4枚)
- 幅:約80cm(40cm×2列)
結束バンドの使い分け:
- 10cm:縦のワイヤーネット同士を連結
- 30cm:突っ張り棒とワイヤーネットを連結
私の失敗談: 最初、すべて10cmの結束バンドで固定しようとして、全然届かず…。長い部分には30cmの結束バンドが必須だと学びました。ワイヤーネット同士は、極力重なる部分を増やして連結する方が扉として強度が上がります。
ステップ3:突っ張り棒を設置する
いよいよ突っ張り棒を立てます。
設置手順:
- 突っ張り棒2本を、開口部の両端に設置
- 天井までしっかり伸ばす
- 垂直になっているか確認
- しっかり固定されているか体重をかけて確認
設置のコツ:
- 一人で作業する場合、1本ずつ丁寧に
- 垂直になっているか、スマホの水平器アプリなどで確認
- 耐震マットがしっかり密着しているか確認
注意点: 天井の強度が弱い場所(石膏ボードの薄い部分など)は避けましょう。梁や柱に近い位置がおすすめです。
ステップ4:ワイヤーネットを突っ張り棒に固定する
組み立てたワイヤーネットを、突っ張り棒に結束バンドで固定します。
固定のポイント:
- 上部・中央・下部の3箇所を重点的に固定
- 結束バンド(30cm)を使用
- ワイヤーネットと突っ張り棒がしっかり密着するように
- 10〜15cm間隔で固定すると安定
失敗: ワイヤーネットを突っ張り棒にしっかり固定しすぎてしまい、開閉がうまく出来なかったので、ある程度の密着は必要ですが、ワイヤーネット同士の固定ほどぎゅうぎゅうにはしないでください。
ステップ5:開閉部分を作る
方法:マジックテープ式結束バンドで固定
- ワイヤーネットの中心を通常は上下2カ所マジックテープ式結束バンドで止めています。
- 通る時だけ外す
我が家では、両開き式(観音開き?)で作りました。ワイヤーネトの組み合わせ次第で、片開きやスライド式も出来ると思います。完全に塞ぎたい場合はワイヤーネット、2列もしっかり連結して、突っ張り棒と固定で開閉なしに出来ます。
ステップ6:最終確認と補強
完成したら、以下を必ず確認しましょう。
確認項目:
- 突っ張り棒がしっかり固定されているか
- ワイヤーネットと突っ張り棒の結束バンドが緩んでいないか
- 結束バンドの切り口が尖っていないか
- 子猫が入れる隙間がないか
- 開閉がスムーズに出来るか
補強が必要な場合:
- 結束バンドを追加する
- ワイヤーネットを追加して面積を広げる
- 耐震マットを追加して滑り止めを強化
完成!実際に使ってみた感想

完成した脱走防止扉、実際に使ってみました。
良かった点:
- 予算3,000円で玄関の脱走対策が完成
- 賃貸でも設置可能(壁に穴不要)
- 撤去も簡単
- 通気性が良い
- 中の様子が見える
- 子猫がぶつかっても安全
気になった点:
- 市販品ほどの安定感はない
- 突っ張り棒が緩んでいないか定期チェックが必要
- 大人が出入りする際はやや不便
- 見た目は簡易的
シオンの反応: 最初は「通れない…」と不思議そうにしていましたが、すぐに理解した様子。今では、ワイヤーネットをよじ登ってしまうので、ネット上30cmに爪がかからないよう、プラ段をつけています。一番下の部分もおもちゃをシュートして遊ぶので、10cmくらいプラ段をすぐに追加しました。この程度であれば、通気性にも影響もありません。よじ登りが心配な場合は、プラ段で爪がかかりにくくなるようにしてみてください。
作る時のポイントと注意点
✅ 成功のコツ
- 突っ張り棒はケチらない
- 安定性が命なので、しっかりした突っ張り棒を選ぶ
- 耐荷重が大きくねじ留めのものがおすすめ
- 耐震マットは必須
- 滑り止めと傷防止の両方で重要
- ワイヤーネットは重ねる部分多めで
- ケチらず使う/成長に合わせて徐々にネットを増やして高さを出していくことも可能
- 結束バンドは余裕を持って
- 長さいかも・・・というくらいのものを用意しておくと○
- 締め直しができないので、最初からしっかり締める
- 定期的なメンテナンス
- 週に1回は突っ張り棒の緩みをチェック
- 結束バンドが劣化していないか確認
⚠️ 注意点
- 天井の強度を確認
- 石膏ボードの薄い部分は避ける
- 梁や柱に近い位置がベスト
- 子猫の成長に合わせて調整
- 成長してジャンプ力が上がると、乗り越える可能性も
- 必要に応じて高さを追加
- 大型猫には向かない
- あくまで子猫〜中型猫用
- 大型猫の場合は市販品を推奨
- 地震などの揺れに注意
- 大きな揺れで倒れる可能性あり
- 地震後は必ず点検を
買っておいて良かった道具
ニッパー 結束バンドをカットするのに必須。(爪切りで代用も可能)
メジャー 設置場所のサイズを正確に測るのに便利。
水平器(スマホアプリでもOK) 突っ張り棒が垂直か確認するのに使用。
こんな方におすすめ
・ 保護猫をお迎えしたばかり ・ 脱走が心配 ・ 賃貸で壁に穴を開けられない ・ 予算を抑えたい ・ 簡易的でもいいから今すぐ対策したい ・ 将来的には撤去する予定
まとめ:安心して暮らせる工夫
市販の脱走防止扉は1万円以上するものが多く、賃貸では設置が難しいこともあります。
100均DIYなら予算4,000円以内で、今すぐ対策ができます。
完璧ではないですが、「荷物部屋に入られることがない」ということから解放されるだけで、毎日の暮らしがずっと楽になりました。
我が家の子猫は、この侵入防止扉のおかげで、安全に室内で過ごせています。換気のために扉を安心して開けられるようになったのは、本当に大きいです。
使用した材料(再掲)
購入した材料:
- 突っ張り棒(220〜280cm、直径2.5〜2.8cm):2本
- ワイヤーネット(62×40cm):8枚
- 耐震マット(4枚入り):1袋(※8枚使用なので2袋必要)
- 結束バンド(30cm、20本入):1袋
- 結束バンド(10cm、100本入):1袋
総額:約2,500円〜4,000円
皆さんも、愛猫のために安心できる環境を作ってみませんか
完璧じゃなくても、愛情を込めて作ったものは、きっと役に立つはずです。
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